議論において、
自分だけが正しく、それに合わないものを排除する。
これが唯我独尊であり、妄想である。

だが唯我独尊が、成立する場合もある。
矛盾が無矛盾を作ることもある訳だ。
そこには排除がない。
主張となる。

だが排除があっても、やがて排除のない状態になる。

    *。
ゲーデル不完全性定理の証明不能性は、この状態を保存している。
ゲーデル不完全性定理は文章と現実の違いを言っている。

文章と現実が干渉する時、
この干渉縞に、正しいものと正しくないものがある。
打ち消しあって消えるもの、
強化し合って、姿を現すものがある。

強化し合って、調和振動を作る場合もある。
行波と後進波に、消える場合と強化する場合がある。
調和振動にも、真偽がある。