自分を見られなくなった人は、官能と人情を生きる。

この狂乱を、人間ドラマと称揚する。

倒錯と被害妄想の始まりだ。
即ち、妄想の中の真実が、官能と人情だ。

   *。
官能と人情こそは、
自分を見れないことのトートロジーであり、
人間疎外であり、閉塞化の正体であり、心の闇の本質だ。

人間性から、官能と人情をエッセンスとして抽出した。
それは人間ではない。

人間性を絞め殺した。