良き心地は嘘や妄想である

良き心地は、孤独と絶望の消費であり、
その暴走感に、無力感や喪失感、寂寥感や飢餓感を排除する。
これが良き心地の実体である。

これがオウム真理教の世界でもあった。
オウム真理教は、国家という化け物と戦っていた。
         
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孤独と絶望を、喧嘩によって、勝利感に変換する。
そこには負ける人が現れる。
即ち、勝つことは、敗者を作ることであり、殺人と略奪を勝利とする。

ここに1%の勝者と、99%の敗者を作る。
これは自己言及のパラドックスだ。