産業の構造

産業は汚染を地下迷宮に隠蔽し、快楽だけを地上に汲み上げる装置である。
産業は人の二重人格を利用した。
快楽だけに感応し、不快に不感応にした。

産業は人類の自殺装置である。
人類を自殺することで、快楽にありつく。

これは人類秩序の破壊であり、人間性の否定である。
世界を人の住めないところとした。

      *。
消費産業の対偶は、暴力であり、
権力が生きるために、弱者を殺人する。

消費産業は、殺人と強盗の世界だ。
消費は個々の主体の差異を消し去り、社会の機能に変えた。
快楽産業に取り組まれた人々は、脱人間化を、人間的なこととして楽しむのだ。