西欧は三人称客観の世界に展開した。
国家と国民を同一化した。

その文明は自然に外在する。

日本は自然に内在していた。

日本の西欧が入って、
西欧文明をモノとして扱い、
その統合性を失った。

   *。
日本の西欧化産業は、
西欧をモノ化し、モノを記号化し、
西欧の箱庭を作った。

ここの西欧と自然の境界は消滅し、
現実そのものをシミュラークルし、
自然と西欧から、
モノを記号化したコピペ文明が成立した。

これが西欧の箱庭化文明だ。

      *。
日本の西欧の箱庭化文明は、
部分と全体の差異を消去し、
文明を国家の機能に変えることに成功した。

日本の西欧化産業は、
最早葛藤を覚えることなく、
日本と自然の破壊を西欧化とし、
楽しく消費する。

ここに日本でも西欧でもなく、
人間でも人類でもない、
サイケデリックで、インターナショナルな、
アブストラクト文明が成立した。