異性間の一体化と所有感情の関係が、整理されていない。
整理できる問題でもないのかも知れない。
あいまいや不確定性関係を生きることになったのかも知れない。
すると心はどうなるのか。
*。
あいまい系の生き方こそは、能であろう。
制度というシテ世界と心のワキ世界があり、
その間に幽霊劇を演じる。
それが真実の世界だ。
これが現実だ。
即ち、心の深層に、真実があった。
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制度は地上の世界で、心は地下世界で、
その更に根底に真実世界があった。
地上は舞台で、地下が楽屋で、
そこに真実の世界を作る。
これが幽霊の世界であり、
即ち、生きることは幽霊劇をやることとなった。